新宿南口、クリニックの窓の外。
そろそろ甲州街道が黄金色に輝く季節です。
今更ですが、新宿の街の人の多さに慣れません。
人がほんとに多すぎて。
まさか苦手だった新宿という街でクリニックを開業して院長をすることになろうとは思ってもいませんでした。開院の経緯は何であれ、一件落着。今では369clinicにとても愛着があり、新宿ランチにも詳しくなりました。
一方、新宿は馴染み深い街で、楽しい思い出が多い街でもあります。
小学生の頃は塾に通い、中学高校生の頃は放課後の遊び場の一つ。歌舞伎町の映画館でオールナイト映画を見てそのまま学校に行ったり、CDショップ(懐かしい)や紀伊國屋でジャンル関係なく端から端まで試聴試読したり、パワステやロフトやミロスガレージなどに音楽聞きに行ったり。
当時の新宿南口の印象はというと。口元に拳を当て客を呼ぶ、屋台の裏に隠したシンナーを売る外国人と、ギャルソンやヨウジヤマモトやヴィヴィアン(と思われる服、もしくは自作)に身を包んだ、髪型まで完璧にオシャレなお姉さんお兄さん達でした。特別で個性的な感性とセンスの塊のような人達が集まる名門服飾系専門学校、文化服装学院が近くにあります。
そんな文化服装学院で奨学金でパリ留学を経験し、はじめて会った時はアフロだった友人が、腰を痛めて歩けなくなったのは約1年前。
本人も周りもすぐに治るだろうと簡単に考えていたのですが、数ヶ月経っても日々悪化していく症状を心配してMRIを確認したところ、しっかり椎間板が神経を圧迫していて「手術適応の腰椎椎間板ヘルニア」という所見でした。
そして手術を勧めると同時に、「手術を検討するにあたって大切な事、患者の心構え」についても話をしたのでした。
その①
「情報を集める」
医師が持っている情報量は多く、また別の診療科医師とのネットワークがあることが多い。信頼度の低いSNS情報にまず頼らず、知人医師やかかりつけ医師にまず相談する。
(私は自分の勧める病院と、整形外科専門医の知人の勧める病院を2つ友人に紹介しました。私も形成外科医ですが、皮膚科、耳鼻咽喉科、乳腺外科、泌尿器科、消化器外科、精神科、整形外科はコンサルタントできます)
その②
「カウンセリングを受け、一度話を持ち帰る」
医師により診断内容や考え方や勧める術式も違う。緊急でなければ必ず2ヶ所以上の病院で話を聞く。医師の第一印象や自分の直感も大事。自分が今後どのような生活を送っていきたいかも具体的に考えて話しておく。
(2ヶ所とも医師の印象は悪くなかったが、勧められた術式には大きな違いがあったようです。眠れない程の痛みの早期軽減と、大好きなサーフィンができるように、を第一に考えて病院を決めました)
その③
「手術によるダメージもあると考える」
手術部位の硬さ、つっぱり感、傷の痛み、感覚障害、傷の痕は必ず残るもの。それでも必要な手術なのか、手術以外の方法がないかどうかもう一度考える。低侵襲に越した事はない。
(保存的に様子見ていたが強い痛みの改善は難しく、手術を選択するのが最善と考えました)
その④
「決断は自分。結果がどうあれ人のせいにしない」
100%思うような結果になるという保証がどこにも無いのが手術である、と考える。手術決定、医師決定も含めて責任は自分にある。万一思うような結果にならなくても他責の感情を持たない。
(人に何言われても自分が納得しない事はしない、のは彼の人間性で、今回の手術に限った事ではないのでしょう)
月日は流れ、私達の遊び場は街から海へ。
暖かくなり海に入れる来年の春に向けて、今はまだ術後安静が必要です。楽しみに待っています。
楽しみ、といえば。
眉のアートメイクがとても自然で良かったので、リップのアートメイクもする事になりました!楽しみです。
こだわりの二刀流美容ナース小野の施術を受けた方からのご紹介患者様の多いこと。私の様に、眉が気に入ったので次はリップ、次はアイラインへと部位追加をしてくださる方も増えています。
東京 新宿 美容皮膚科369clinic 院長